Y氏の特許管理ブログ
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ipadを触ってみて
 ipadに関する使用レポートはネット上でも多く見られるので、ここでは、pdf周りや公報検索の使用感をレポートしてみたいと思います。

 ipadはiphoneを使っている方には全く違和感なく使い始められると思うが、iphoneを使っていない方で、PCの延長線上で考えてしまうと選択の失敗をする可能性があるので注意が必要である。

以下、否定的な項目が続くが、ipadの直感的にわかる操作性や、サクサクとした動き、画面の美しさは将来性を感じる機器であることに間違いはない。また、ノートパソコンを広げるのにためらう場所でも、ipadなら馴染むように思われる。


1)ファイル管理
pdfなどのファイルをipadに簡単に出し入れできると思わない方が良い。
ipod nanoなどでitune経由で音楽を移動させるのと同様に基本ituneが仕切る。

 書籍などをpdf化して持ち歩こうと思うと、PCの場合、分野毎にpdfを保存し、フォルダごと他のノートPCなどにコピーして、そこから好みのソフトで読んだり、マーカーを引いて保存し、元のPCの戻すことなどを考える。この各工程がipadでは出来ない可能性がある。

もちろん、ituneに用意されたソフト毎のファイル移動スペースにドラッグすれば、ipadに移動できる。しかしフォルダ毎の移動は難しいようだ。確かにwindowsのエクスプローラーに相当するipadのフォルダを見るソフトはあるが、ipad上ではファイルが名称を変更して保存されるのでいじりようがない。wifi経由でファイル移動できる場合もあるし、web上の保管庫からダウンロード出来る場合もある(アップロードは制限がある場合もあり)。カメラキットを使えば、SDカードをipadに繋げられるが、写真の吸い上げ専用と考えた方が良い。


2)閲覧・保存
 標準装備のWebブラウザーのSafariでIPDLやgoogle patentを見ることができ、画面の拡大縮小も簡単にでき見やすい、pdfも表示できるが、Safari上でpdfの保存は出来ないように思われる。仮に保存できたとしても、ipadではファイル共有が出来ないらしく、他のpdfの加工が出来るソフトで開き直すことが出来ないと思われる。

 なお、Safari上でIPDL公報をフレーム表示をさせた場合、右側に表示される図面はスクロールと共に消えてしまう。


3)加工
 pdfに注釈を入れたり、マーカーを引く場合、iannotateというソフトを購入すると加工できる(00)。itune経由でpdfを読み込み、専用フォルダに保存され、そこで加工したものはPCにも戻すことが出来るようであるが、注釈の互換性(マーカーが保存されるか)は、注意が必要である。私が試したところ、上手くいかない場合もある。


 現時点では、pdfを見たり読んだりすることに問題はないが、多量のファイル管理や加工ファイルの移動などやや高度な管理は望まない方が良いと思われる。

 windowsモバイルなどに比較すると、アップルの制限が厳しく、使用には慣れが必要だが、性能確保のための制限と考えれば、我慢できるかもしれない。

 本日、発表のiphone 4の記事を見ると、ibooksではpdfに対応していくようだ。

【追記】
 下記記事も参照ください。
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100616/1032107/?P=1 

 http://pat-man.com/blog/archive_41.htm
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企業商標担当者として、注意しておくべき普通名称化(希釈化)の問題
 運よく普通名称に近い名称(あるいは将来、普通名称化しやすい名称)について商標登録できたとしても、登録後の商標管理が悪いと、侵害訴訟で権利者が負けてしまうことがあることは心しておく必要がある。

 具体的に普通名称化させないための管理は、他社の当該登録商標の使用方法にクレームをつけたり、辞書に一般名称として記載されることを阻止するなど、なかなか大変な管理が必要なようです。

詳しくは"発明 2010年5月号"をご確認ください。 
「登録商標が、商標侵害の有無が争われた時点で既に普通名称化していたと判断された事例」大阪高等裁判所第8民事部 平成22年1月22日判決 平成20年(ネ)第2836号

追記  "発明 2010年10月号 P79"も参照ください。
 http://pat-man.com/blog/archive_42.htm
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最近のデータ通信環境
 最近、携帯電話でパケット通信を使う方も多いと思いますが、その他にも、外出中のノートパソコン・話題のipad・ipod touch・スマートフォン・ゲーム機器など、データ通信が出来ると便利な機器が多くなりました。しかし、使い倒すヘビーユーザーならいざしらず、たまにしか使わないのに、機器毎に契約し、およそ4〜6千円×使用台数では、負担が重く悩むところです。

 そこで、最近各社から出てきたのが、Pocket・WiFiです。携帯電話3G回線を利用する携帯用の小型無線LANルーターで、5台まで同時接続できるものもあります。これを1台持てば、無線LAN接続可能な機器はどこでもネットに接続できることになります。

 出先の会議で、皆でPocket・WiFiに接続することなどもできると思います。

 SoftBank (2回線利用できるパック販売もあり)
 docomo (3G/公衆無線LANなどを自動切り換えするらしい)
 イーモバイル (得意の100円販売をするのか?)
 b-moblie (通信料が安いが、速度制限)
 WiMAX (本体代が安いらしい)

 私は、"2年縛り"で、すぐには移行できないですが、将来的にはPocket・WiFiに移行したと思います。

 さらに、携帯電話のパケットで他の機器も接続できないか?との考えも出てくると思います。

 docomoからルーター機能を持っている携帯電話がいくつか出ているようですが、通信料金上限が1万円を超えるらしく、結構、高いようです。

 私もこちらの口で、データ通信専用に大手携帯会社以外のルーター機能が使える携帯を使っています(こちらは通信料が5千円以下)。Gmailがいつでも確認でき、いろいろな機器で通信できるところは良いのですが、大手携帯3社以外ですと一般的な携帯コンテンツは全く利用できず、iphoneのような環境もなく不便なところも多くあります。

 もう一点、SoftBankの孫さんはマクドナルド全店のみならずスタバ全店にもWiFiスポットを設置することを発表しています。楽しみですね。

 (補足)JR東海の新幹線にも時々乗りますが、N700系限定で公衆無線LANが利用できます。こちらも快適です。ただし、時々意味不明で繋がらないこともあり(混雑?)、新幹線内でのネットに接続しての作業時間をあてにしてると冷汗をかくことがあります。
 http://pat-man.com/blog/archive_40.htm
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年金の自動納付と審査請求
 来年から年金の自動納付が始まります。
 1月からは間に合わないですが、準備を進めているクライアントもあります。

 取下げ手続きをしなければ、特・実・意の年金が漏れなく納付されるので、非常に便利な制度です。

 そこで思うのですが、特許の審査請求についても類似の制度を設けて欲しいと思っています。
 出願人毎(案件すべて)や案件毎に申請し、取下げ手続きをしなければ自動的に審査請求される制度はどうでしょうか?
 審査請求費用の一部返還制度もありますし、代理人も含め審査請求期限を落として大きな問題になっている事例を耳にすることも結構あるので、よいのではないでしょうか。 
 http://pat-man.com/blog/archive_39.htm
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無駄と言えば・・・
政府では、いま、躍起になって無駄探しをしていますが、
身近で無駄だと思うものに、特許庁関連の企業へのアンケート調査があります。
(私が訪問している中小の製造業の事例です)

外郭団体に所属している研究者のものを含めると、年間に2〜3では済まず、多くの知財アンケート調査を受けます。

そのほとんどが、簡単に答えられものではなく、過去に遡ってデータをチェックしなければいけないものです。

もちろん、多くの調査がダブっている箇所が多く、度々対応するのも大変です。

これらの調査を集計して年間に1件にしてもらえないでしょうかね。
また、過去に答えたデータを毎年答え直すことも勘弁して欲しいですね (記名式)。

ここにも各々数千万円程度の予算が使われているのでしょうね。

補足;特許庁は特別会計だと思うので、税金がそのまま使われている訳ではないと思われます。
 http://pat-man.com/blog/archive_37.htm
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