ベンチャーの出願代理は前金でなければ受けない弁理士や、全く受けない弁理士などがいる。 ベンチャーの経営の危うさを目の当たりにすると、至極当然と思われる。
私も、ベンチャーの知財サポートは数少なく、 もう少し大きく、経験のある中小企業であっても、資金不足や事業部売却などが、結構ある。
一番辛いのは、発明者も苦労して特許が登録査定まで辿り着いても、その時点で資金難であれば、経営判断により取り下げられることもあり、事業部の売却先で、事業の進め方や、知財に対する考え方が異なっているために、知財権が一括処分されることなどもあった。
あるセミナーで、 技術経営の専門家である講師は、自身の経験からベンチャーのサポートに限れば8−9割は失敗で終わると言っており、 中小企業基盤整備機構のカウンセラーである講師は、ベンチャーのサポートは無料である整備機構のサポートしかありえないと言っていた。
確かにそう思う。
大発明をして、その特許で起業するような会社で、その特許出願を全世界に出願しなければいけない場合など、1千万円以上かかり、もはや企業努力や公的機関のサポートでは太刀打ちできないだろう。 ハイリスク・ハイリターンで投資してくれる投資家も必要なのだろう。
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