Y氏の特許管理ブログ
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競争地位の類型化
 一般に、企業がマーケットの中でとる行動様式を、次の4つに区分することができます(競争地位の類型化)
@ リーダー : 現在の市場における最大のシェアを保持している業界最大手の企業を指します。
 すべての部門でトップを走り続け、後続が追いつけなければ特許出願しなくとも良いとも考えられる。 この場合、後続企業に無償でアイデアを使わせることになる。 なお、先使用権対策は必須である。
A チャレンジャー : 市場リーダーの地位をねらって、いつか自らその地位に就こうと挑戦する企業です。
B フォロワー : リーダーやチャレンジャー企業の持つ優れた市場戦略を模倣することによって、安いコストで市場内に存続する企業です。「マネを武器にする企業」であるといってもよいでしょう。
C ニッチャー : 前述のニッチ戦略を展開する企業です。 これは、フォロワーのようにマネではなく、むしろ独創性を武器にする企業であるといってもよいでしょう。
 二番手以下は、先行企業の特許を避けながら製品開発を行なわなければいけない。

http://www.seiwabs.co.jp/akaruibn/sbs/sj_262.htmlを参考にさせてもらいましたが、競争地位の類型化は一般的な概念。


 では、特許の出願と調査の予算や工数の比率はどの程度にすれば良いのか(国内に限定した場合)、経験値も含めて概略検討してみました。業界や企業規模にっても異なりますので、あくまでイメージとして捉えてください。

@ リーダー    出願6:調査4  リーダーであれば調査不要とも考えられるが、売上げが大きいほど特許侵害のリスクは高い。
A チャレンジャー 出願5:調査5  リーダーを徹底的に調査すると共に、逆転を狙う独自技術の出願も重要。
B フォロワー   出願2:調査8  真似をするには、その会社の特許、その他の権利を徹底的に調べ、独占権で保護されていないことの裏付けをとらなければならない。(真似は非常にリスクが高い)   
C ニッチャー   出願4:調査6  真似でなく独創的な技術で小さな市場を開拓していく場合にも、先行企業の出願は確認しなければならない。

 なお、新規参入やこれから知財管理を始める場合には、一気に過去分を調査する必要があり、一時的に多くの調査費用を必要とする。

 http://pat-man.com/blog/archive_19.htm
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