まず調査

 特許調査をせずに特許出願する人がいますが,絶対に避けるべきです。
 同じ技術の公報を見つければ,出願をあきらめ,出願費用を削減できます。
 同じでなくとも,近似する公報があることが分ければ,その出願についての対応策を盛り込んだより高度な明細書を作ることができます。この場合、特許事務所にお願いするときに公報を添付すべきです。
 詳細に調査しても関連する技術が全くなければ,将来,儲かる特許になる可能性があります。関連特許も出願して行くべきでしょう。

調べる方法

1)概略をつかむなら、インターネットホームページが便利!

  特許庁 特許電子図書館
  SissyさんのDIP-Jシリーズを使うと接続時間節約可能、公報の管理も容易。超お奨め!!

  USPTO Web Patent Databases
  米国特許庁のHPでは明細書の全文検索が出来るようになりました。全文ダウンロードも可能です。
  イメージ表示も追加。ソフトのプラグインが必要ですが、イメージ表示も、プリントアウトも綺麗です。
  こちらが便利になったので、私はIBMをほとんど使わなくなりました。

  特許電子図書館がオープンし、便利になりましたが、平成4年以前の検索は制限されます。
  有料で業界人御用達なのが"PATOLIS(パトリス)"
  但し,毎月基本料金として4千円必要です。

  調査会社でもPATOLIS調査を代行してくれます。
  手数料を取られますが、プロがアドバイスするため、かえって安くなることもあります。(紹介可能)
2)特許調査会社にまかせる

  調査目的,調査範囲,調査方法などによって費用が変わるので,見積もりを取ってから依頼すべき。
  コスト計算をすれば、調査会社にお願いした方が安い作業もあります。
3)お金をかけずに本格的に調べるなら、特許庁に行って調べることもできる。
  
  初心者には調査方法の概略を特許庁職員が教えてくれます。
  平成12年から特許庁2階はデータベース機ばかりになってしまいました。
  インターネットの電子図書館とほぼ同じですが、インターネット版とは別システムのようで、かなり早く快適です。大量に調べるならば、特許庁に行った方が良いかも知れません。
  (地方の閲覧所でも同様のシステムが動いているかも知れません。ご確認下さい。)

  特許庁の分類順に並べられた紙公報をめくって調査した方が早い時もあります。
  但し、紙公報は徐々に処分されており、行く前に特許庁に確認した方が良いと思います。

 国際特許分類表(第7版)など、PATOLISサーチガイドで検索可能です。
 単語からIPC分類の検索が可能です。

 米国特許分類は米国特許庁HPで見られます。

 調べ方一例(超初心者向け)

 自分で調べる場合の調査手順

 ライバル企業があれば,企業名から公報を抽出する。 なければ、キーワードで抽出。
  (ライバル企業がベンチャー企業や,中小企業の場合には,社長が出願人になっている場合もあるので,社長個人名に注意!)

 公報の1頁目を見れば、国際特許分類がわかる(G01V 8/00など)。
 頻度の多い分類を選び、国際特許分類表で分類の意味を確認する。
 分類の意味がピッタリの分類ならば,今度はその分類で調べてみる。
 関連の深い、企業名(出願人など)、発明者、IPCが決まれば、それらについて必要な期間について順次調べる。

注意点
 国際特許分類は5年毎に改訂されるので注意すること。昭和54年以前は日本分類
 1995年から1999年は第6版、2000年から2005年は第7版、現在は第8版(特許庁からダウンロード可)。

 ご意見,ご質問はメールで→info2@pat-man.com (迷惑メール対策のため、時々メールアドレスを変更しています。)
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